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龍神温泉から高野山へ [旅行]

5月8日、昨日の続きです。 目が覚めるともう朝日が差している。窓を開けるとまばゆいばかりの新緑と日高川のせせらぎが目に入る。

 

朝風呂を浴びたあとホテル周辺を散歩、川原に降りてみる。水は冷たく気持ちがいい。

 

朝食後もゆっくりして遅い出発となった。 今日の最初の目的地、森林公園に向かうことにするが、この付近はまだ標高600m位で目に入る若葉もすがすがしい。

 

標高1,000m位であろうか森林公園に到着し、期待していた60,000本のシャクナゲの森、まだ時期的に早く残念ながら花はほとんど見られない。 替わりに桜が満開で遠くの山並みも幾重にも重なって見える。

 

 

 

今度は標高の最も高い護摩壇山1,372mに向かう。 ここでも展望台から見渡す眺望はよく山並みがきれいである。 ここの展望台は1,306mこれより高い山頂方向の木々はまだ芽が出ていなく冬のような状態であるが、これより下は若葉も出始めている。

 

 

小休止後今日の主目的地、高野山に向かってスカイラインを快適にドライブする。 所々に標高が表示されており900m位の位置では若葉が出揃っている。

 

12時少し前には高野山大駐車場に到着、お腹は空かないがお土産店兼レストランで軽く昼食をとる。
小休止後、高野山奥の院にお参りを兼ね参道の墓石群を見学する。 この参道は一の橋から中の橋を経て奥の院まで約2Km。 今日は中の橋から奥の院までの約1kmを散策しお参りした。

 

 この参道周辺には墓石がびっしり、その数は20万とも30万とも40万以上とも言われており、本当はどれだけあるのかわからないのではないかと思う。 中でも戦国大名の約60%があると言われる大きな墓石が目につく。

 

最初に見学したのは高野山内で最も大きい墓石「一番石」と呼ばれている崇源夫人(徳川2代将軍秀忠の正室.お江の方)五輪石塔(史蹟に指定)

  

一般には五輪の石塔の最下段の大きさは8畳敷きといわれており、正確には4m四方、高さ6.6mにもなります。 見学している人と比べてくださいその大きさがわかります。 また鳥居がありますが昔は神仏混合のなごりだそうです。

       

 

また元の石畳の参道に戻り奥の院に向かって歩く。

  

参道の近くには石造りの家の形をしたお墓「結城秀康(家康次男)石廟.重要文化財」もあり多くの墓石の中でも珍しい。

 

次いで豊臣家の墓所(史蹟)、その近くに織田信長墓所があるが以外と小さい。高さは2.6~2.7m位で表示がなかったら見過ごしてしまう。

  

        

その他、浅野内匠頭、前田利長などの墓石もあったが写真は省略します。 さらに歩を進め奥の院(弘法大師御廟)に到着、この橋からは写真撮影禁止、脱帽の聖域であり皆さんとともに神妙にお参りしてきた。

 

これで参道のごくごく一部であるが見学を終わることにするが、お墓を観光気分で見学するなんて不謹慎と思われる方があるかもしれないが、観光協会の方も面白く、楽しく現地で説明されており奥の院以外はそんな気遣いはいらない。 またみなさんも不思議と楽しく和気あいあいで見学されている。

駐車場への帰りは別の道を歩いたが、ここでも桜が満開でシャクナゲもちらほら咲いていた。

 

  

またこの一帯は住宅地で言えば新興住宅地。 比較的新しいお墓が集まっておりキリンビールや新明和工業など大きな会社のお墓が集まっている。

 

車に帰り次の金剛三昧院に向かう。ここは天然記念物のシャクナゲがあり期待してお参りしたが、ここでもまだ季節的に早くちらほら咲きの状態であった。

 

 

次いで総本山金剛峰寺に向かう。全国に3,000以上の末寺をもつと言われるだけのことがある立派なお寺の総本山である。 拝観は今回省略したが四国88ヶ寺を廻ってこられたお遍路さんも多く見受けられた。

 

 

最後に根本大塔と御影堂にお参りと見学をしました。

       

 
これで高野山のごく一部をそれも駆け足で廻ったが、高野山内にはお寺が現在117,国宝21,重文139、他5万点があると言われ、霊宝館や刈萱堂、各寺院の庭園、また今日一部を見学した大名の墓石など見るものが多い。 さらに高野山には旅館やホテルはなくお寺が宿坊になっているのでここに泊まり精進料理をいただくのも一考かと思います。
この高野山が世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に指定され、この小さな町に年間100万人以上の観光客がこられます。 興味のある方は宿坊に泊まり夏場は避暑を兼ねゆっくりと見学されるのもいいのではないかと思います。

      長々とお読みいただきありがとうござました。

 

 


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コメント 15

フレンド

目覚めに新緑そして日高川のせせらぎ心が癒されますね
お墓珍しい形の石で(灯篭にも見えます)
こんな場所ゆっくりと見学され、心身共に洗わされますね
by フレンド (2007-05-10 23:28) 

enosan

フレンドさん
nice & コメントありがとうございます。
お天気にも恵まれ新緑とせせらぎ、ほんとに心が安らぎます。
高野山の大名墓石、まだまだいろんな形があり興味深いものがあります。
今回は庭園まで入らなかったのですが、各寺院の庭園にもすばらしいものがたくさんあります。高野山を見学するにはやはり1泊2日が必要ですね。
by enosan (2007-05-11 09:50) 

ムーミン

新緑にせせらぎ、本当に心が洗われるようですね。
私もこういう所を歩くのが好きです~。
いろいろ見せていただいて、ありがとうございました^^
by ムーミン (2007-05-11 11:20) 

enosan

ムーミンさん
nice & コメントありがとうございます。
今の季節町の雑踏から離れて静かな山あいもいいですね、ほんとに心が癒されます。
高野山は宗教色が強いように見えますが、現在は観光地化され大勢の人が気軽に観光を兼ねて来られています。
by enosan (2007-05-11 13:04) 

yann

すごい墓石郡ですね。歴史上に名を残す人物がずらり!
やはり謙信と信玄は、川を挟んでますね…(笑)
by yann (2007-05-11 17:01) 

enosan

yann さん
nice & コメント ありがとうございます。
ごめんなさい、絵心のない私がマップをつくりましたので、わかりにくいと思いますがこれ参道のつもりで書きました。yann さんだったら上手く書いてくれたと思いますが。
おっしゃるとおり参道を挟んで北と南に分かれていますね。墓石まで相対することもないのにと思いますが。 
こんなふうに大名の墓石を見て廻ると楽しいですよね。
UP しなかったのですが、明智光秀の墓石なんか真意は別として又面白いですよ。腹が黒い人のように言う人もあるが光秀本人は自分は腹黒い人間ではない、腹の中を見てほしいと死んでからも墓石の腹を割って訴えているのだそうです。なるほど墓石の腹部が縦に大きくひび割れしています。
これは以前高野山観光協会案内人から墓石説明を受けた受け売りです。
by enosan (2007-05-11 18:12) 

enosan

julie さん、nice ありがとうございます。
by enosan (2007-05-11 21:56) 

高野山はことらでも真言宗の古刹が多いので一度お邪魔してみたいです。。
それにしても桜がまだ咲いているとは。。
by (2007-05-12 20:15) 

enosan

水郷楽人さん
nice & コメントありがとうございます。
標高約900mの高野町高野山です、桜は約1ヶ月余り遅いですね。
夏場は蒸し暑さがなく涼しいので避暑を兼ねてこられる方も多いです。
by enosan (2007-05-12 20:35) 

畑の帽子

さすが、と言うしかないものを感じます。
 行った事がないのですが 歴史物を読むとたびたび登場する 有名な高野山。 行ってみたいです。 山々の景色もきれいですね。
by 畑の帽子 (2007-05-13 00:49) 

enosan

畑の帽子さん
nice & コメントありがとうございます。
高野山は歴史物の好きな方には見るところの多い観光地です。
冬は積雪して寒いですが夏場は避暑地にもなりお客さんも多いです。
by enosan (2007-05-13 09:07) 

ゆう

山でもう一度、桜に会えると懐かしいような、得したような気持ちになります。
高野山には行ったことがありません。
教科書に出てくる歴史上の人物のお墓が、こんなにあるとは知りませんでした。
びっくりです。
by ゆう (2007-05-14 23:47) 

enosan

ゆうさん
nice & コメントありがとうございます。
標高約900mの山の上の町、高野山ならではの桜かと思います。
今年は皆さんのブログでもたくさん桜を見せていただきました。
武将のお墓はマップの他にもあります、歴史の好きな方は観光協会のガイドさんを頼みお話を聞きながら見学観光されています。
by enosan (2007-05-15 09:53) 

enosan

ゴマフさん、nice ありがとうございます。
by enosan (2007-05-16 17:28) 

enosan

rebecca さん、nice ありがとうございます。
by enosan (2007-05-21 18:01) 

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