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雛流し [行事.イベント]

今日は3月3日 桃の節句、各地で雛祭りや雛流しが行われています。ここ和歌山市においても淡島神社において正午から雛流しの神事が行われました。
この淡島神社は少彦名命(スクナヒコナノミコト)と神宮皇后を祭神とした「女性のための神様」であり、また祭神の男女一対の御神像が「男びな」「女びな」の始まりと言われ、雛祭りもここから始まったとされています。
我が子の健やかな成長を願った雛人形も夢が叶い不要になったら奉納するのが良いと言われ、ここ淡島神社に全国から年間2万体とも3万体とも言われる雛人形や日本人形が奉納されます。

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この日のために本殿に飾られている人形は約6,000体、残った多くの人形は別保管されているそうで、他市町村の町起こしなど雛飾りに寄贈もされているそうです。

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そして今日3月3日、関西を中心に日本各地から大勢の女性が集まり、正午からの神事に続き巫女さんたちにより願い事とともに雛人形が白木の舟3隻に一体一体積み込まれます。実際に積み込まれるのは1隻あたり150体程度だそうです。

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舟に積み込まれるのはごく一部にすぎないが、女性の思いや願いを込めた雛人形は3隻の舟にそれぞれ一杯となり、お祓いを受けた後近くの海岸に当日の女性参拝者により運ばれます。

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例年は雛流し専用の桟橋から流すのですが、今年は潮の加減と風波が高く直前になってから場所を神社横の砂浜に変更されました。早い時間から場所取りをしていた多くのカメラマンが慌てふためいていました。

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防波堤上は人人人、少しでも近くで見ようと海岸まで降りた人も沢山いて整理に観光協会の人が走り回っていました。

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海岸に到着した3隻の舟では再度お祓いなど神事が行われ、先導する漁船に曳航され沖へ沖へと流されて行きます。

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日本古来の美しい行事、雛祭り、そして雛流し。沖に向かって曳航される白木の舟に満載された人形に大半の人はカメラを向けていましたが、感慨深くじっと見つめている人、中には手を合わせている人もあり、一人一人の思いと願いを乗せて瀬戸内海へとゆっくり旅立って行きました。

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最後に幼稚園児による「うれしいひなまつり」の歌が3度合唱され拍手喝采の中で行事の幕を降ろしました。

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私もこの雛流しの行事にカメラを持って何度も参加していますが、これこそ「美しい日本」の行事の一つではないかと思い、いつまでも続くことを願っている次第です。

( 参考までに、沖に曳航された雛人形は環境問題もあって後刻別地点で回収され焼却されます )


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